会長あいさつ

公開日: 2020年8月18日

「2025年問題」と「2040年問題」を見据えて

第9代会長 佐堀 彰彦

2025年、日本は戦後最も人口の多い世代である「団塊の世代(1947~50年生)」が約2,200万人を超えると予想されており、 国民の4人に1人が75歳以上の後期高齢者になるという世界でも類を見ない超高齢社会に突入します。労働力不足から来る医療や介護の人材不足、介護難民の急増、高齢者の5人に1人が認知症、医療・介護サービスの維持継続の困難、社会保障費の増大など、諸問題が深刻化するため、「2025年問題」と呼ばれています。さらに2040年には、現役世代が約6000万人に減少し、1人の高齢者を1.5人の現役世代で支えることとなり、この現役世代の急減は「2040年問題」と呼ばれています。
河内医師会では2000年前後より、「2025年問題」、「2040年問題」を見据え、大阪府医師会や東大阪市行政と連携し、「かかりつけ医推進」、「在宅医療協力医推進」、「多職種連携推進」、「認知症初期集中支援」など様々な事業を重層的、連続的に展開しておりますが、年々地域と密着した地区医師会の役割は大きくなっており、「在宅医療」「地域包括ケアシステムの実現」の推進に日夜地道な努力をし続けています。
中でも市民の皆さんに「かかりつけ医」を持っていただくことは、対策の根幹をなすものです。「かかりつけ医」とは、『地域の皆様方の日常生活に密着した、患者さんやその家族が信頼してかかれる行きつけの医師』のことで、患者さんが自発的に選んだ医師を呼称するものです。「かかりつけ医」は一人限定というわけではなく、診療科の専門ごとに何人でも「かかりつけ医」を選んでもよいのです。病院に通院されている患者さんでも、ご近所に「かかりつけ医」を持っていると非常に役に立ちます。

かかりつけ医を持つことには次のような利点があります

  • 近所の行きつけの医師なのですぐに受診でき、適切な対応をしてもらえます
  • 病気が軽いうちに診療を受けることにより、医療の効果を高めることができます
  • いつでも簡単に連絡をとることができ、大きな安心を得られます
  • 小さな不安でも気軽に相談ができ、健康管理が行き届きます
  • 病状によっては、他の専門医や病院などへの紹介が受けられます
  • 必要に応じて往診を依頼することもできます

河内医師会ではホームページを通じて検索できるように、皆様の「かかりつけ医」にふさわしい会員の医療機関情報を提供しております。市民の皆様方には、当会のホームページを是非ご活用いただき、健康で安心して暮らせるためのお役に立てることを、会員一同、心より願っております。

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